Feb 26, 2012

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大阪の国立国際美術館で開催されている
草間彌生 永遠の永遠の永遠。

幼いころからの幻覚であったという水玉。
エントランスに入ったとたん早速水玉の歓迎を受ける。



「(自殺願望が常にあり)絵を描いていなかったら
とうの昔に自殺していた」
「1000枚でも2000枚でも死ぬまで描く。」
「うんと描いて描きまくって死ぬの。」

40年以上精神病院とアトリエを往復する生活。
昨年から始まった世界巡回展に向けては100枚の
新作を描いたそうだ。

鮮やかな色遣いとポップなカタチ。
その裏側にある自分との闘い。
まさに鬼気迫るをこの目で目撃した気分。





突如現れた水玉の軍団。
派手なもん好きの大阪にもすっかり馴染んでいました。

Feb 12, 2012

Washi

これは紙?布?とよく聞かれるのが
愛用の定期入れである。

答えは紙。正しくは手漉き和紙である。

それは破れては買い替えるを繰り返しながら、
使い続けている富山の桂樹舎のもの。

富山の伝統工芸である八尾和紙は「富山の薬売り」
がかばんに使用していたほどの強度で、使いながら
そのつよさを実感する。

今回は1年半、毎日酷使した結果、とうとう
角がすり切れてしまったので新しいものに交換。

右下のまゆ柄が新しいもの。


おろしたての時は紙らしいざらりとした質感で、
輪郭もすっきりとしているが、使い込んで
手に馴染んでいくうちに艶が出て柔らかくなり、
何とも言えない風合いを醸し出す。

そしてその結果が、これは紙なのか?布なのか?
という疑問を抱かせることとなる。


吉田桂介さんによってデザインされた絵柄は
見ているだけでとても楽しい。
そのデザインが和紙に型染めされる事でさらに
柔らかな表情となり日々のあたふたした時間を
ひととき和らげてくれます。