Sep 23, 2012

Helsinki 03+

前回のHVITTRASKの博物館について、
各部屋の意匠があまりも凝っていたので
もう少し。


建物を裏側から、壁面の上半分は木製。


ゲゼッリウスの元住居だったカフェ・レストラン。


木製の壁面はうろこ状。




各部屋の暖炉に使われるタイルも様々。


ダミエ柄のものもあれば


シンプルなものも


建物内に配された家具類はすべて
エリエル・サーリネンのデザイン。
アール・ヌーヴォーの意匠たち。
ドアに施されたレリーフ


暖炉の小窓


木製化粧台の扉

壁と天井の境にも柄が配される




葉のようにも枝のようにも見える渦巻き。


建物のドアにも


屋外にある氷室のドアにも渦巻き





窓から見えた湖にはサウナ小屋も


エリエル・サーリネンも眺めていた
森と湖。



Sep 13, 2012

Helsinki 03


HVITTRASK(ヴィートゥレスク)へ。

ヘルシンキの中心から車で30分ほど行くと
すっかり田園風景に変わり、視界には緑が増える。




このHVITTRASK湖畔には、1900年のパリ万国博の
フィンランド館を設計した3人のフィンランド人建築家
(エリエル・サーリネン、アルマス・リンドグレン、
ヘルマン・ゲザッリウス)の住居兼仕事場があり、
3人の建築家がそれぞれ設計した住居を見る事ができる。



外観の様子。
黄色と茶のコンビ。



博物館となっている建物はエリエル・サーリネンの
住居だったもので、各部屋で見事にデザインが異なり
とても楽しい。
(その他ホテルとなっている建物はリンドグレン、
カフェ・レストランはゲゼッリウスの住居だったもの)


博物館、青が印象的なメインホール。
上半分の木造部分とのコントラストが面白い。


壁や扉の美しい青色。
「青の間」といったところでしょうか。


よくよく見ると絨毯の柄もこの建物の
シンボルマーク(三角屋根の石塔)や
HVITTRASKの文字が模様に織り込まれている。
贅沢で楽しい絨毯。



うって変わって隣の部屋は天井まで石造り。
壁や天井には有機的なパターンが描かれる
幻想的な空間。





その奥の部屋にあるステンドグラス。
同じ図柄の絵画バージョンが子供部屋にも。


フルート?を奏でる人物の服に目が釘付けになる。
素敵な柄のお洋服をお召しになっていらっしゃいます。



上階に上がりベビーベッドのある部屋。
緑がかったグレイの壁、天井と家具は白色。
大きな窓からは森と湖が。


隣に続く子供部屋。
各部屋に暖炉が配されているが、全て色とデザインが異なり、
ここは部屋全体が黄色(黄金)と白で統一されている。


まるで神殿のような柱と天井。
天井のV字模様は、Vの端と溝部分とがきっちり
繋がるように描かれているという芸の細かさ。




1階の設計事務所。
白を基調とした部屋にグレイの壁が映える。


大きな天窓からの光で部屋はとても明るい。


事務所奥にある、書斎スペースにも暖炉。


細部にまで凝りに凝ったデザインは、見る側に
驚きと発見をもたらしますが、誰よりも設計した
本人が一番楽しんでいたであろう事が、今見ても
十分に感じられる空間となっていました。




Sep 1, 2012

Helsinki 02

ヘルシンキの夏、夕暮れはパリよりも更に長く、
7月半ばのこの頃は23時ぐらいになってようやく
日が落ちる。

日本での16時から19時ぐらいまでの時間帯が
半分ぐらいの速度でゆっくりと流れる。



22時頃の海岸風景



かもめはあちらこちらに








ヘルシンキの街のあかりの主役は、
通りの中央にぶら下がる街灯と
番地を知らせる門灯。


通りの上にはいろんな形の街灯














門灯もさまざま















やわらかな光が作る美しい街のあかり









絵になります。