Mar 15, 2015

Sunny-Side Up

アメリカ映画でよく見かけるダイナー。

その場面はありふれた日常のひとコマであることが多く、
湯気の立つコーヒーが乱暴に注がれ、皿やカトラリーが
騒がしく音を立てるようなイメージがある。

そんなダイナーに登場しそうな潔く白い皿。



そう思って手を伸ばすと、説明文に「marimekko」 の文字が・・・。
訝りながら裏を覗くとそこには微かにmarimekkoの見慣れたロゴと
PFALTZGRAFF USAの刻印が確認できる。



ジャクリーンケネディがmarimekkoのワンピースを着用し
話題となったのが1960年。
それを機にアメリカでもmarimekkoの名が広く知られるようになり、
80年代にPFALTZGRAFF社と協業していた当時のものと思われる。
が、何かしらの理由or問題があり肝心のプリントは施されることなく
デットストックとなり、はるばる我が家にやってきた。

かつて「EMILIO PUCCIなのに真っ白なサファリコート」
というものを買うべきか思い悩んだことがある。
結局サイズが大きくて断念したが、こういった類の出会いには
めっぽう弱いのは今も変わらないらしい。


それにしてもこの手の白い皿には目玉焼きがとても似合う。
潰れた黄身のだらしなく残った跡やパンくずの散らかった様が
やたら似合うと思うのです。



Mar 1, 2015

tiny 11

密かに集めているマッチ箱

小さな宇宙にも様々な意匠があり、
これが集めてみると奥が深い。

今回はスウェーデンのものを。



左の本型のタイプは皆さん表紙を開けてみようと試みたのだろう、
エッジの部分がやたら毛羽立っているのを見つけて
考えることは世界共通、と感じる。
ちなみにこのマッチ箱は1953年のストックホルム市700年祭のもので
表紙〜背表紙はスチール、周りに革を被せるという手の込んだもの。

完全にジャケ買いであったマークが印象的な右奥のものは
調べてみるとストックホルムに今もある素敵な Hotel Foresta 
のものということが判明。
しかしながら今はこのマークは使われていない様子・・・残念。

紫の頭薬が美しい右手前のものはスカンセン野外博物館に今もある
レストラン SOLLIDEN のもので、描かれたイラストのさらり感と
裏面の SOLSTICKAN の有名なイラストとのコントラストが面白い。


マッチ箱は広告的役割のものが大半で、インパクト優先のデザインで
情報量も限られる。
それら少ないキーワードを調べながら当時の様子を思い浮かべるのも
マッチ箱収集の楽しみである。




こちら我が家の定番品。
マッチ箱にしておくのは勿体無いぐらいのインパクトです。