Dec 9, 2012

a box

ずっと気になりながらも、
縁のなかったものに出会えると嬉しい。


骨董市で見つけたこの葛籠は
年代等は不明だが、中に貼られた
和紙も外側の漆もとても状態が良く、
おかげで持って帰ったその日から
物入れとして活躍している。





葛籠は本体が竹で出来ており、
とても軽く頑丈で通気性がある。
また柿渋と漆が塗られている為、
防虫と抗菌の効果もあるらしい。


家具がない時代に収納道具として作られ、
その手間と時間をかける製作の過程全てが
デザインと機能性を同時に満たしていることに
改めて驚かされる。



中央に施された家紋は『三つ柏』。

残念ながら我が家とは関係のないものだが、
柏は古来より神聖な木として神事等にも
用いられていたたとのことで、
縁起物(しかも3つ!)が我が家にやってきた
と思うことで良しとしています。