Nov 25, 2012

Enzo Mari

寒くなると毎日のように食卓に
出現するやまぶき色のものがある。





Enzo Mariデザインのル・クルーゼの琺瑯鍋。


この『ママ』が発売されたのは1972年。
40年前のデザインなのに色といいかたちといい、
今見てもとてもとても新しい。

まるくどっしりとしたフォルムから出た直線の
持ち手のバランスも、短かい腕をぎゅっと
伸ばしたようにも見えておもしろい。


もちろん見た目だけでなく鍋としての機能も
十二分で、特に煮込み料理はこの鍋以外では
作る気持ちも薄らいでしまう。


あたたかみのあるこの色のおかげで、料理も
その実力以上に美味しそうな雰囲気を醸し出し、
またこの鍋自体が食卓の景色も引き立てる。

この琺瑯鍋の蓋を開けて、Ruskaのお皿に盛る、
そう考えるだけでお腹がぐうとなりそうです。



Nov 10, 2012

Pirkka

Pirkkaという名のスツール。




フィンランドの建築家でありデザイナーでもある
Ilmari Tapiovaara の作品。


座面と脚の色の違うものがよく見られるが、
これはどちらも着色のないもの。


脚部分の構造がとても美しいが、個人的には
座面中央部分の空間に掌を差し込んで持つ、、
その「運ばれ方」がとても気に入っている。

座面の高さが約32cmとスツールとしては
少々低く、人よりはモノを載せることも多いが、
その分眺める時間も多い。


セカンドハンドなので、年代等の細かいところは不明、
あちこちに染みや傷もあり、前の持ち主宅の飼い犬が
噛んだとみられる歯型も!


そんな傷や染みをいとおしく眺めていると、
これからの傷も楽しみとなります。