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Jun 23, 2019

Memory game


久しぶりに旅に出ていた。
時差ボケが無い(というか感じない)体質なのはこういう時にとても便利で、今回も日が昇れば目が覚めて、暗くなれば眠る日々だった(機中は夜と捉えている)。
この体質についてはいつでも何処でも眠れるのが最大のポイントだと考えていて、普段から電車でも昼休みでも15分ぐらいのフリータイムがあれば眠ってしまう。眠りのスイッチはいつでも側にあってそれを押せば直ぐに眠りの世界に入り込める。もしシエスタのある国に行ったらその習慣にだけは直ぐに馴染める自信がある。

なのでメキシコからやってきたこのトラケパケの小皿を見ると思わず口元が緩んでしまった、そこに昼寝仲間を見つけたからだ。

ソンブレロを被って昼寝をする男性の絵柄はメキシコのお土産物などでよく見るが、大体が仰向けで足を組んでいたり、体育座り(三角座り)の体勢が多く、うつ伏せ寝のタイプは珍しいような気が・・・。きっとよっぽど眠かったに違いない。

こちらも定番、ラバの絵柄。黒目がちな造作がそう感じさせるのか、少し寂しげでお疲れの様子だ。ベースの黒色がより一層物哀しさを強調してるような・・・。

最後はあぐらをかいて座る休憩中?の男性の後ろ姿、側に生えているサボテンの色がカラフルだ。ソンブレロと同じくメキシコと言えばのポンチョを着用している。3枚どれにも共通して言える事だが荷物を運搬するだとかのいわゆる労働的なシチュエーションでは無く、休憩中やシエスタ中であったりするおおらかさがメキシコらしいと感心してしまった。まあ他の国に目を向けてみると、呑んべえが描かれた絵皿もあるのだからシエスタ中なんて可愛いものかもしれない。

トラケパケはお隣のトナラと共に民芸品の生産が盛んな地域で、この絵皿もおそらく土産物用で現代のものというより少し古いものだろう(裏面には緩い筆致でmexicoとだけ刻印されている)。それにしても日本の焼き物ではあまり見られない色と組み合わせは、当然ながらおにぎりやお醤油よりもタコスやチリソースが似合うように出来ている。日本のものなら、おかきだとかの乾き物を載せても相性が良さそうだ。

トラケパケについて調べていたら今回の旅で見かけたのと同じ色とりどりの傘を飾り付けた風景を見つけた(毎年期間限定で傘や浮き輪を飾っているらしい)。単なる偶然なのだけれど思わぬところで同じ絵柄のカードを引いたような気分になって、またしても口元が緩んでしまった。




Jul 6, 2016

Euskal Herriko sukaldaritza tradizionala

achikochizのバイヤー"A"が集めているフランスのバスク模様の古いうつわ。
数年前に"A"宅を訪れた時点でも既になかなかの種類と量でしたが、ブログや本人の話から察するにその後もコレクションは順調に増え続けているようで、日々愛用する様子は"A"のインスタグラムでも公開され、飽きのこない不思議な魅力を確認することができます。
赤と青のラインというシンプルな構成にも関わらずその種類は驚くほど豊富で、"A"が次にどんなものを探し出してくるかも密かな楽しみとなっています。

そんな"A"のコレクションの一部がこの度、誠文堂新光社より発売された
「バスク料理大全 Euskal Herriko sukaldaritza tradizionala」に
コラムと共に掲載されました。


"A"のバスク愛に溢れたマニアックなコラムとコレクションの一部は194-195頁に掲載されています。個人的には楕円と正方形のものが気になる。

またachikochiz.comで取り扱っていた深皿とデザート皿もレシピの頁にてご使用いただいています。

この書籍では「スペイン・バスク」と「フランス・バスク」それぞれの「山バスク」と「海バスク」のレシピが約100点掲載されている上に、バスク地方の風土や食文化にまつわる興味深いコラムも掲載されていて、レシピ本としてだけでは無く読み応えもある一冊にもなっています。おかげでこれまで漠然としていた「バスク」が突如として身近なものになり、いつか行ってみたい場所から必ず行きたい(食べたい)場所になってしまった。

タイトルにあるEuskal Herriko(エウスカル・エリア)はバスク語での「バスク地方」という意味だそうで、独自の言語を持っているのもとても興味深い点です。偶然にも最近読んだ「暗幕のゲルニカ」(原田マハ著・新潮社)にバスク人(ここではスペイン・バスクの人々のこと)に関する会話のシーンがあり、中でも「彼らはスペイン人じゃない。どこまでもバスク人なんだ。」という一文がとても印象的で、こんなに強い言葉で表現されるバスクの土地と人々とは一体どんなだろうと思いを巡らしていたところでした。

我が家でも愛用しているバスク模様のうつわですが、ここ最近は赤・青・白の3色以上に色を持って見えるのはきっと気のせいではないと思います。



Sep 27, 2013

Tipei 03


台北の眺めはおもしろい。


ある通りには、懐かしいような見たことのあるような、
そんな賑やかな光景があり。








ある通りには新しいと古いがごっちゃになってて、
まるで映画で見たような風景がある。




街路樹は躍動感のある佇まいで、
今にも動き出しそうに見える。




そんな街の裏通りには、外の喧騒から切り取られたような
心地よい茶藝店がある。




そこでは美しい皿や茶葉入れに出会い、




郊外の陶器街では鮮やかな茶器にも出会えた。




いろんな表情を持つのは街も器も同じ。


台北の眺めはおもしろい。


Sep 7, 2013

Taipei 02

台北に行ったらスタンドカラーがまた増えてしまった。

台湾通の友人に鄭惠中さんのアトリエを教えて
もらっていたので、それは当然の結果とも言える。



狭い路地に面した鄭惠中さんのアトリエは
間口に比べて奥行のある、京町屋のような建物。
案内された2階と3階は、書庫のように棚が並び、
そこにサイズごとに分けられた服が、所狭しと
置かれている。
最初はその物量に圧倒されたが、次にそれらが
全て違う色であることに気付いて一層驚く。


まるでグラデーション見本のような色の種類、
更にサイズも加わると選択肢はかなり拡がってしまうが、
その中から好みのものを探し出す作業がこれまた楽しい。
 
広げて、着て、眺めて、また広げてを繰り返し、
今回は2枚のシャツと布を持って帰ってきた。


その着心地は軽くてとても肌触りが良い。
ゆとりのあるシルエットも風が通り易く、
湿度の高いこの土地の気候に適している。
また素材が柔らかいので羽織るにも、
重ねるにもおさまりが良いので、とにかく
着ていて心地が良い。

持ち帰った2着が既に手放せないものと
なった今、次回はあの型をあの色でと、
早くも予習に余念がありません。

Aug 26, 2013

Taipei 01

関西空港7時発のピーチ航空。
ご来光を拝んでから徒歩にて搭乗、
現地時間9時前には桃園空港に 
到着していた。
 
 

8月の台北は晴れていたかと思えば
突然暗雲が立ち込め、ひとしきり強く
降った後また晴れるというせわしない
空模様。




湿度は高かったが酷暑の日本よりも
気温は低く、おかげで雨宿りを理由に
バラエティに富んだ軽食を食べ歩くこを
存分に楽しめた。
 
 
その一部をここに。

有名店 鼎泰豊の小籠包
行列必至
 
 
 
 豊盛食堂にて鶏肉のロースト&野菜の炒め物
(画像は無いが、 煎板條という春巻も美味)
 
 
 蜀辣の海鮮火鍋

 
 
莫名福州乾拌麵の乾伴麺
上にのっているのはラー油
葱油伴飯も絶品
 
 
振り返って画像を見ると気持ちが先走って
記録していないものも多い。
 
 
台北を再訪する良い理由が早速出来てしまいました。
 
 
 
 
 

Oct 13, 2012

Green and Reed

ヘルシンキの蚤の市。

賑やかな色柄のフィンランドデザインが
あれやこれやと店先に陳列されている。
更には商品を並べるテーブルにも、
当たり前のようにマリメッコの鮮やかな
クロスが敷いてあったりと会場は見て回る
だけでも目を楽しませる。





そんな中で目に入った淡い草色のグラス。
カイフランクがデザインしたKaltioより
一回り小さいサイズで、刻印等は一切無く
年代もいつのものかは分からない。
所々で色ムラがあったり、ガラスの表面も
微妙に波打っている事から現代のものでは
ないようだが、何よりも手に収まるこの大きさが
思いの外使い勝手があり、なにかと日々活躍
している。






もう1つはARTEKでみつけた葦のバスケット。
編みの密度が高く、重量感のある所が
日本の籠とは違う点。
すっきりとした表情と、横から見た時の
立ち上がる直線が美しい。
こちらは果物を入れるととても美味しそうに見える。



どちらもとてもシンプルでありながら
いつまでも眺めていたくなります。

Sep 23, 2012

Helsinki 03+

前回のHVITTRASKの博物館について、
各部屋の意匠があまりも凝っていたので
もう少し。


建物を裏側から、壁面の上半分は木製。


ゲゼッリウスの元住居だったカフェ・レストラン。


木製の壁面はうろこ状。




各部屋の暖炉に使われるタイルも様々。


ダミエ柄のものもあれば


シンプルなものも


建物内に配された家具類はすべて
エリエル・サーリネンのデザイン。
アール・ヌーヴォーの意匠たち。
ドアに施されたレリーフ


暖炉の小窓


木製化粧台の扉

壁と天井の境にも柄が配される




葉のようにも枝のようにも見える渦巻き。


建物のドアにも


屋外にある氷室のドアにも渦巻き





窓から見えた湖にはサウナ小屋も


エリエル・サーリネンも眺めていた
森と湖。



Sep 13, 2012

Helsinki 03


HVITTRASK(ヴィートゥレスク)へ。

ヘルシンキの中心から車で30分ほど行くと
すっかり田園風景に変わり、視界には緑が増える。




このHVITTRASK湖畔には、1900年のパリ万国博の
フィンランド館を設計した3人のフィンランド人建築家
(エリエル・サーリネン、アルマス・リンドグレン、
ヘルマン・ゲザッリウス)の住居兼仕事場があり、
3人の建築家がそれぞれ設計した住居を見る事ができる。



外観の様子。
黄色と茶のコンビ。



博物館となっている建物はエリエル・サーリネンの
住居だったもので、各部屋で見事にデザインが異なり
とても楽しい。
(その他ホテルとなっている建物はリンドグレン、
カフェ・レストランはゲゼッリウスの住居だったもの)


博物館、青が印象的なメインホール。
上半分の木造部分とのコントラストが面白い。


壁や扉の美しい青色。
「青の間」といったところでしょうか。


よくよく見ると絨毯の柄もこの建物の
シンボルマーク(三角屋根の石塔)や
HVITTRASKの文字が模様に織り込まれている。
贅沢で楽しい絨毯。



うって変わって隣の部屋は天井まで石造り。
壁や天井には有機的なパターンが描かれる
幻想的な空間。





その奥の部屋にあるステンドグラス。
同じ図柄の絵画バージョンが子供部屋にも。


フルート?を奏でる人物の服に目が釘付けになる。
素敵な柄のお洋服をお召しになっていらっしゃいます。



上階に上がりベビーベッドのある部屋。
緑がかったグレイの壁、天井と家具は白色。
大きな窓からは森と湖が。


隣に続く子供部屋。
各部屋に暖炉が配されているが、全て色とデザインが異なり、
ここは部屋全体が黄色(黄金)と白で統一されている。


まるで神殿のような柱と天井。
天井のV字模様は、Vの端と溝部分とがきっちり
繋がるように描かれているという芸の細かさ。




1階の設計事務所。
白を基調とした部屋にグレイの壁が映える。


大きな天窓からの光で部屋はとても明るい。


事務所奥にある、書斎スペースにも暖炉。


細部にまで凝りに凝ったデザインは、見る側に
驚きと発見をもたらしますが、誰よりも設計した
本人が一番楽しんでいたであろう事が、今見ても
十分に感じられる空間となっていました。