台湾通の友人に鄭惠中さんのアトリエを教えて
もらっていたので、それは当然の結果とも言える。
狭い路地に面した鄭惠中さんのアトリエは
間口に比べて奥行のある 、京町屋のような建物。
案内された2階と3階は、書庫のように棚 が並び、
そこにサイズごとに分けられた服が、所狭しと
置かれている。
最初はその物量に圧倒されたが、次にそれらが
全て違う色であるこ とに気付いて一層驚く。
まるでグラデーション見本のような色の種類、
更にサイズも加わる と選択肢はかなり拡がってしまうが、
その中から好みのものを探し 出す作業がこれまた楽しい。
広げて、着て、眺めて、また広げてを繰り返し、
今回は2枚のシャ ツと布を持って帰ってきた。
その着心地は軽くてとても肌触りが良い。
ゆとりのあるシルエット も風が通り易く、
湿度の高いこの土地の気候に適している。
重ねるにもおさまりが良いので、とにかく
着ていて心地が良い。
持ち帰った2着が既に手放せないものと
なった今、次回はあの型をあの色でと、
早くも予習に余念がありません。