May 27, 2012

in season

うまく説明できないけれど、自分の中だけの「旬」。

毎年着ているユニフォームの様なストライプのシャツも
ボーダーのカットソーも、毎年同じようで同じではない。
手に取る色も、合わせるものも微妙に変わる。

とはいえ、自分の中だけのごくごくわずかな変化で、
一見いつものストライプであり、いつものボーダー。


そんな「旬」と相容れず、しばらく着用する機会が無かった
EMILIO PUCCIのコットンパンツ。


購入したのは10年以上前。
今のように有名デザイナーがデザインを担当する以前の
ものなので、インパクトのあるパターンとは裏腹に
シルエットはいたってクラッシック。
一番好きな時代のものである。
少し野暮ったいハイウエストもテーパードの具合も、
時流がひとまわりして今の気分となる。


柄の様子はこちら。
白・茶・黒・グレーをベースとしたパターン。
曲線と直線のバランスがとても美しい。


同じ服でも時間が経つとまた新しい側面が見えてくる。

そして何よりも購入した当時とは自分自身の服との距離感や
感覚が異なるので、まるで新しい服の様に向き合えるのが
一番おもしろい。



EMILIO PUCCIと言えば1970年に開催された大阪万博の
イタリア館のコンパニオンの制服もデザインしている。
万博公園にあるEXPO'70パビリオンで見つけた当時の様子。


立ち姿も制服のインパクトに負けていません。



May 12, 2012

1st and 13th.

先日、目の隅に引っ掛かったもの。
江戸時代の安南写し。



絵柄と地色のコントラストと、
釉薬と素地のコントラスト。
その具合が面白い。



釉薬が掛りきっていない所は
その部分だけ別の空間。



そして絵柄。


鹿と




鼠と言えば十二支の競争で1番乗りした「子」。
対して鹿は13番目だった為、十二支に入る事が
できなかったとか・・・。
何を意図として鹿と鼠の絵柄なのか真相は不明だが、
そんな2匹が一緒に描かれているのも楽しい。

この鉢の中ではさえない表情に見える鼠に対し、
鹿は晴れやかな立ち姿(に見える)。
と、物語を勝手に考えるのも楽しみの一つなのです。