うまく説明できないけれど、自分の中だけの「旬」。
毎年着ているユニフォームの様なストライプのシャツも
ボーダーのカットソーも、毎年同じようで同じではない。
手に取る色も、合わせるものも微妙に変わる。
とはいえ、自分の中だけのごくごくわずかな変化で、
一見いつものストライプであり、いつものボーダー。
そんな「旬」と相容れず、しばらく着用する機会が無かった
EMILIO PUCCIのコットンパンツ。
購入したのは10年以上前。
今のように有名デザイナーがデザインを担当する以前の
ものなので、インパクトのあるパターンとは裏腹に
シルエットはいたってクラッシック。
一番好きな時代のものである。
少し野暮ったいハイウエストもテーパードの具合も、
時流がひとまわりして今の気分となる。
柄の様子はこちら。
白・茶・黒・グレーをベースとしたパターン。
曲線と直線のバランスがとても美しい。
同じ服でも時間が経つとまた新しい側面が見えてくる。
そして何よりも購入した当時とは自分自身の服との距離感や
感覚が異なるので、まるで新しい服の様に向き合えるのが
一番おもしろい。
EMILIO PUCCIと言えば1970年に開催された大阪万博の
イタリア館のコンパニオンの制服もデザインしている。
万博公園にあるEXPO'70パビリオンで見つけた当時の様子。
立ち姿も制服のインパクトに負けていません。