Nov 7, 2011

beautiful fabrics

京都市北区にある高麗美術館にて開催していた
「刺繍ポジャギとチョガッポ展」

閑静な住宅街にひっそりと、でも堂々と建つ美術館。
小ぶりな館内には様々なバリエーションのポジャギと
チョガッポが朝鮮陶磁と共に展示されていた。






ものを包んだり覆ったりするポジャギは刺繍を施した
「刺繍ポジャギ」と、端切れ布を縫いつないで1枚の四角い
布に仕上げた「チョガッポ」等の種類があり、用途としては
日本の風呂敷に似ているが、四隅に紐が縫いつけられて
いる物が多く、それが風呂敷とは異なる部分。

階級によってポジャギの素材や仕様が異なるのは日本や
他国の布と同じで、やはり絹や刺繍の凝ったものは限られた
階級のものっだったらしい。

刺繍ポジャギはヨーロッパのプリントやモザイク絵画、
沖縄の紅型を思い起こさせるものもあり、その多色使いの
繊細な美しさに目を奪われる。
一方、余り布や古着の端切れで縫い合わされているチョガッポは、
色と1つ1つの布の配列や布の枠(縁?)が美しく、照明に透かして
縫い合わせ部分を見せていた展示が印象的だった。
最終的に四角にならなかったのか無理やり布を継ぎ足したような
苦労の痕跡もあって、美しくもあり愛らしくもあった。


残念ながらまだポジャギは無いけれど、我が家にも美しい布が。


ラオスの少数民族レンテン族のもの。
眺めると不思議と落ち着く魔法の布と呼んでいる。


こうして布に呼ばれ、布を探す旅はこれからも続いていくのです。