Oct 23, 2015

とある三角形。



オレンヂが鮮やかなペナントは1910〜20年代のニューヨーク州
 [ BUFFALO ] の古いお土産用のもの。
所々に穴があったりと随分年季が入っている。
フェルトの上に並ぶアルファベットがいかにも手作りで
最後尾で窮屈そうにしている[ O ] がなんとも微笑ましい。

ペナントには船舶用を始め学校や団体名を表すものなど多々あるが
特に土産用のものが面白くて、フォントだったりデザインだったり、
好みのものを見つける度に少しずつ集めている。
お土産用ペナントの魅力は何と言ってもバラエティの豊かさで、
このBUFFALOペナントのように潔く都市名だけのものもあれば、
スペースの限りにイラストを描いているものなどなど、モダンなものから
ゴテゴテしたものまで、とにかく多種多様なテイストに出会える。
知らない都市名に出くわしては地図を広げ、絵柄を手掛かりにあれこれ
調べるうちに気づけば名所や名産までも知る得る事になり、1枚で
2度も3度も楽しめる。
三角形の世界は小さく見えてもなかなか壮大なのである。

今回これらのペナントの中からオススメのものをピックアップし、
10月31日&11月1日に開催される出張ブロカント『アチコチズストア』
にて販売する予定です。(BUFFALOを除く)

選りすぐりの三角形を取り揃え、皆様のご来店をお待ちしております。




Sep 30, 2015

出張ブロカント『アチコチズストア』のお知らせ


来たる10月31日(土)&11月1日(日)の2日間
神戸・岡本「まめ書房」内ギャラリーにて
achikochiz.com の"A"こと 468510.com の店主 パリ彩々。 と共に
出張ブロカント『アチコチズストア』を開店いたします。

achikochiz からは、アメリカのお土産用ペナントやクラウトハイムの陶器、
韓国の置物もあればフランスの古着や日本の懐かしい玩具などなど
楽しい発見をまさに「アチコチ」から集めて参上します。
パリ彩々。がヨーロッパを中心に集めた美しい選りすぐりと共に
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。

*アチコチズストア内でのお買い物は現金のみのお取り扱いとなります。
なにとぞご了承いただけます様、よろしくお願い致します。



Sep 28, 2015

Wood Grain

クセというか、ツボというか、自分の好みに共通するものがあって、
買った後でその共通項に気づくことも多い。



七尾佳洋さんの白釉練込楕円小鉢。
初めてこれを目にした時、どこか見覚えのある感触があれども
それが何か判明しないまま「これに盛ったポテトサラダが食べたい」
という理由で購入。
(実際いつも以上に美味しく映えた)
その後も使い続けること約1ヶ月、ようやくその既視感に決着がつく。




盛永省治さんの楢を削り出した器。
規則正しく整然と並んだ木目も好きだが、どちらかというと
変化に富んでいて不規則なものの方が手元には置きたくなる。
この主張のある木目を七尾さんの器に見ていたようで、
木と土という素材を超えて近しい物を感じたことが我ながら面白かった。

ということは、いつかどこかで主張ある木目柄のシャツや靴を見つけてしまう
可能性も無きにしも非ずですが、その場合についてはあまり考えないように
したいと思います。


Sep 25, 2015

New Items

不揃いな水玉が愛らしい深皿、モダンなガラスの花瓶、
細部が美しい小さなアルミ鍋。

achikochiz shop に新しく商品を3点アップしました。
なにとぞ、なにとぞ。



Sep 14, 2015

Voyage

船旅に憧れている。
けれども実際はせっかちで向いていないのも分かっている。



船に呼ばれた日に出会ったブリキ船を2隻。
どちらも昭和40年代頃の日本のもので、横顔がトリコロールカラーの
ものは前方にあるハンドルを廻すと動く仕掛けになっている。
煙突が赤×白のボーダーの方は、所謂ポンポン船と呼ばれるタイプで
船内を通る管に水を入れ、火の付いたろうそくを横にして入れると
まさにポンポンと音を立てながら水蒸気の圧力で進むらしい。

操縦する人物の表情も真剣そのもの。



玩具と言えども手が込んでいて、人物以外にも錨やハンドル、
メーターパネルの目盛りまでも細かく描かれている。
がしかし、こんなに凝った作りなのにどちらにも船名が無い。

船名が無いのならつけてしまおうと、目下頭をひねる毎日なのです。

Aug 30, 2015

The color of the wind is autumn.

9月を前にずいぶん涼しくなってしまった。

暑い暑いと文句を言う割に、こうもあっさり夏が退陣すると
少し物足りない。

とはいえ、秋を迎えるものだけはちゃっかり用意している。


秋田県の角館町、沢ぐるみの皮で編まれた花器。
なんとも深い造形。

樺細工とイタヤ細工が有名な土地ならではの味わい深さで
既にこれだけでも完成されてしまっているから、
何をいれるべきかが非常に悩ましい所でもある。

予想外に早く姿を現した秋を目の前に、宿題ができてしまった。

ひとまずは思案しながら撫でて、表向きだけでも
その日に備えたいと思います。

Aug 13, 2015

Elephant

我が家で一番多く目にする動物はきっと象 である。
象そのものを飼育してはいないので、正しくは「象の絵柄のもの」
ということだが・・・。


柚木沙弥郎さんのタペストリーはその中でも一番多く
目撃するものである。
小さな玉に乗った象と象使いの間合いがおもしろい。



毎朝目にする象はスウェーデンのSvenskt Tennのもの。
このトレーを使うと質素な朝食も美味しそうに見えるから不思議。
このelefant(スウェーデン語表記)という名のシリーズがとても
好きで財布やカバンも集めていたら、たまたまその2つが重なって
象柄のカバンから象柄の財布を取り出し、店員さんにたいそう凝視
されたものである。
(それ以来カバンと財布の掛け合わせには気を使うようになった)

聞くところによると8月12日はWorld Elephant Dayとのこと。
象に呼ばれた夏の日、というところでしょうか。