Feb 8, 2015

Mockingbird

「アラバマ物語」(原題:To Kill a Mockingbird)の著者
ハーパー・リーが55年ぶりの新作を今年出版するという
嬉しい報せを耳にする。
「アラバマ物語」といえば個人的には映画への思入れが
強い作品でもある

物語の素晴らしさは言うまでもないが、この作品を何度も
観てしまう理由に素晴らしいオープニングタイトル
見たいからというのも多分にある。

子どもたちの視点から描かれるこの物語のオープニングは
少年の宝箱を開くところから始まる。

壊れた懐中時計、コイン、ビー玉、ホイッスル等の一見ガラクタ、
けれども彼等にとってはとても大切な品々たちが美しい音楽と
計算されたクレジットと共に映し出されるシーンは何度見ても
息をのんでしまう。

そして似たような宝箱を未だに持つ身としては、我が家の品々も
取り出して眺めてみたくなるというもの。



まさに一見ガラクタであるこの品は
NIKKA WHISKY の BLACK NIKKA のボトル。
目を凝らしてみるとあのヒゲのおじさん
「キング・オブ・ブレンダーズ」氏が微かに確認できる。
ボトルの色で調べるとレアオールドというシリーズが
あったようで、このラベルにも「RARE」の文字が。

WHISKYに関しては摂取する以外の知識は全く持っておらず、
これに関してもラベルの廃れ具合がとても気に入って
手にしたので、後になってNIKKAのものだと気づく。

誰かにとってはただの古びたボトルではあるが、このシルエット、
ラベルの大きさや破れ具合、かすれ具合、キャップの雰囲気、
どれを取っても個人的には完璧なボトルなのであります。


ちなみにこのアラバマ物語には幼き頃の
トルーマン・カポーティをモデルとした登場人物が
いるのも見所。

新作(続編という噂!)を首を長くして待つことにします。


Jan 26, 2015

Dunk

北欧の生地や家具に色鮮やかなものや柄物が多いのは
白く長い冬に色や柄が恋しくなる、と聞いてとても
腑に落ちたのはもうずいぶん前のこと。

北欧とは違う意味だが目を引くような色柄が
殊の外好まれる地域で生まれ育ったので、
一気に北欧が身近に感じられたものだ。

こちらはあちらのような白い冬ではないが、
この冬は色鮮やかな(単に派手とも言います)
足元となる機会が多い。



NIKE ID DUNK HI
カスタマイズしたものをオーダーできるようになったと
聞いてすぐさまオーダーした思い出の品。
PCの前でああでもない、こうでもないと騒ぎながら
楽しんで作ったものだ。

最近友人がAF-1をカスタマイズすると聞き、久しぶりに
サイトを見てみると種類の何と多いこと!!

これはキケン、とてもキケンである。


そう言いながら、今日もそっとサイトを覗いているのです。


Jan 12, 2015

three birds

新年のご挨拶に引き続き、日本の鳥を3羽。



どれも九州の郷土玩具
せっかくなのでひとつずつご紹介。


まずは黒色が印象的な肥後梟笛
最初見たときは黒猫と思い込んでいた・・・失礼

後頭部に空いている穴に息を吹き込み音が出る
(鳩笛等と同じ)仕組みで、阿蘇山周辺に多く
生息する梟を模したもの。
土のひんやりとした手触りところんとした形が
なんとも愛嬌がある。


続いて雉子馬
九州のいくつかの地域で生産されているそうだが
これは熊本の人吉のもの
鋭い目に荒削りな造形がいかにも速そうに見える。



最後に宮崎のうずら車
横顔の飄々としたところや
ぼってりとした姿形が魅力的。
雉子車とは違い引っ張るというより
押して動かす仕様と思われる。


三者三様ならぬ三羽三様。
なかなか良いトリオだと思います。



Jan 1, 2015

Dec 31, 2014

a book

年の瀬の幸運な見つけものをここに



柚木沙弥郎 作品集 1984年 用美社


前年に開かれた個展の作品を中心としたもので
ゆったりとした構成の為、どの作品もいていきいきして見える



見返しとのコントラストも楽しい




途中紙質が変わり、柚木さんの文章とともに
蒐集したものが掲載されていたりと
一冊でいくつもの表情がある






柚木さんの作品では特に人物モチーフのものが好きなのだが
やはりこの作品集にもさまざまな人物が登場し
どの人物も飄々とした風貌ながら目 ヂカラがある




表紙に登場する人物の存在感!!


美しいものを眺めながらの年の瀬
彼等のように軽やかさと強い目ヂカラの共存を目標に掲げ
新年を迎えたいと思います


Dec 13, 2014

achikochiz




2014年12月12日12時34分、『achikochiz』なるWEB SHOPをひらきました。


古今東西アチラやコチラでこれまで見つけたものと
これから出会う愛すべきもの
日本やアジア、ヨーロッパからやってきた
古きも新しきも道具もオブジェも
一緒くたにして陳列するお店です。

皆様、何とぞご贔屓に。

お店: http://achikochiz.com
Twitter : https://twitter.com/achikochiz



店主敬白



Nov 12, 2014

green glaze

はじめての色である。





アフガニスタンの古いものだという鉢は、
緑釉の美しさと素朴なぬくもり溢れる素地との
コントラストがとてもおもしろい。


特に高台周辺の手作業の形跡は微笑ましい限り・・・。


手に入れたは良いが、なんせはじめての色なので
合わすべきもので思い悩んでいる。


と言いながら、内心とても楽しんでいるのですが・・・。