Jun 24, 2015

El sol y las montañas

タペストリー、ポスター、掛け時計etc.
どうやら無意識のうちに『壁もの』を集めている今日この頃。

中でもひときわ強い存在感があるのがメキシコからやってきた
プエブラ州のサン・パブリート(San Pablito)を描いている
板絵である。




サン・パブリートというとメキシコの伝統的手工芸の一つである
樹皮から作る「アマテ紙」が有名。
そのアマテ紙、スペイン帝国征服の際に一切の生産が禁じられたのだが、
山岳地帯のさらに奥深い所にサン・パブリートが位置していたために
監視の目から逃れることができ、伝統的な製法が残されたらしい。

最初はその素朴な画風が楽しくて眺めているだけだったこの板絵であるが、
いろいろ調べるうちに向こう側に見える山々の大きさや限られた土地の
区切られた畑の風景に彼らの生活ぶりもほんの少しだが感じ取れるように
なるから不思議だ。
きちんと額装したいのだけれど、良いのが思いつかないので、
今はとりあえず壁に立てかけている。


絵の上部に描かれた4羽の鳥、前回のフランスからやってきた鳥の絵
同じような箇所に同じ鳥のモチーフであるが、趣は随分異なる。
これは着色忘れなのか、はたまた敢えての無着色なのか?
(結果的に無着色で正解だと思っている)

そこはおおらかなメキシコ人に習ってあまり深くは考えないように
したいと思います。