白化粧のみの6寸皿である。
「琉球 松田米司作陶展 」 で出会ったもの。
今回の作陶展は沖縄の伝統的な技法と
かたちのものを制作されたとのことで 、
この6寸皿も19世紀の壺屋焼を再現したものだそう。
静かな佇まいであるからこそ、
その力強さと繊細さがすっと入ってきて、
ご本人の言葉にあるように沖縄のこころが
かたちに現れたとても美 しい器だと思う。
手に取って眺めていると、
前のめりになっていることに気づく。
ただただ吸い込まれるように見ている。
ひとつの色のはずなのに
たくさんの色が見えてくる、
そんな引力のある器なのです。