古書店を見ると入ってしまう。
これは「パブロフの犬」と同じで、条件反射というか無意識に近い。
先日もたまたま通りかかった古書店にふらふらと入り、Edward Hopper(エドワード・ホッパー)の画集を手にして出てきた。
というのもホッパーの作品を最近手に入れたので、それが掲載されている画集を探しているのだけれど、これがなかなか見つからない。今回手にした画集にも結局お目当の作品は掲載されていなかったが格安だったのでついつい買ってしまった。
探している作品はこちら "Eleven A.M."
ん?エドワード・ホッパーではないじゃないか!というご指摘の声が聞こえてきそうですが、そうでなのです、正しくは「アメリカのアーティスト Steve Keene(スティーブ・キーン)によるエドワード・ホッパーの"Eleven A.M."」。ちなみに板に描かれています。
ホッパーの作品には窓と人が登場するものがとても多く構図も独特なので、この作品を初めて見た時もどこかホッパーっぽいなと興味を持ったのがきっかけだった。検索したホッパーの作品と比べてみると窓と女性、青い椅子、壁の絵という要素は同じでも、当たり前だが作風も配色もその形(材質も!)も全く異なる。それなのにきちんとホッパーの作品が持つ空気感や喪失感は感じ取ることができるのは流石で、何よりもホッパー云々を抜きにしてもとてもとても魅力的な作品。
せっかく画集を購入したので、ホッパーの作品も。
"Office in a Small City"
これも窓と人が登場するが、現実的には有り得ない程の大きな窓にはガラスが入っておらず、まるで映画のスクリーンのようにも見えてくる。映画監督のアキ・カウリスマキやヴィム・ベンダースがホッパーから影響を受けたというのが分かる気がする1枚。
"Office in a Small City"
これも窓と人が登場するが、現実的には有り得ない程の大きな窓にはガラスが入っておらず、まるで映画のスクリーンのようにも見えてくる。映画監督のアキ・カウリスマキやヴィム・ベンダースがホッパーから影響を受けたというのが分かる気がする1枚。
それにしても今回のように好きなものが思わぬところで繋がるのはとても楽しい偶然。だから今日も古書店を見つけてはふらふらと入って行くのです。