準備と言いつつ改めて手に取ったりしているうちに時間が過ぎてしまうので、これがなかなか進まない。
というわけで、手が止まったついでにここでご紹介。
栃木のどこぞの社寺を飾っていたものだそうで、浪のようにも雲のようにも見えるその意匠はこうやって改めて見ると今にも動き出しそうな迫力がある。長い年月を経て浮き上がった木の層や木目が更なる躍動感を与えていて、細部を見れば見るほどその繊細さと大胆さが入り混じった彫りの跡に思わず見入ってしまう。
どちらも裏側には溝があり「右」と墨で書かれていたりして、それぞれにどんな様子で組まれていたのかと想像するだけでも面白い。結局の所、撮影しながらもしげしげと眺めてしまって作業は捗っていないのですが、実物を見てもらえたらきっとこの気持ちを分かってもらえるはず。
皆様のお越しをお待ちしております。