片眼鏡をかけ、白手袋をした手にはステッキ、黒靴に白のシューズスパッツの組み合わせを愛用している。
その人の名前は Mr. Peanut 、常に微笑みを忘れない紳士である。
ピーナッツ氏はアメリカにあるプランターズ社のブランドアイコンとして1916年に誕生し、めでたくも今年で100歳になられた企業マスコットキャラクターの先駆けである。
一般公募で選ばれたアントニオ少年のデザイン(ピーナッツに手と足が生えたシンプルなもの)に広告デザイナーがトップハットと片眼鏡、ステッキを追加したものが原型なのだそうだ。
一般公募で選ばれたアントニオ少年のデザイン(ピーナッツに手と足が生えたシンプルなもの)に広告デザイナーがトップハットと片眼鏡、ステッキを追加したものが原型なのだそうだ。
今回そんなピーナッツ氏が登場するグラスが良い状態で見つかったので、10月末に神戸で開催する出張ブロカント『アチコチズストア』にて販売する予定。パキッと清々しい青と黄はプランターズ社のシンボルカラーであり、この意匠はそもそもブリキ缶のパッケージに使用されていて同社では長い間定番商品だったもの。それをそのままグラスにしたこちらはピーナッツ氏も一番馴染みのある頃の姿をしているので(1980年代前半のものと思われます)、是非とも手にとって直接ご対面いただければと思います。
個人的にMr.Peanut愛好者として忘れてはいけないのがイラストレーターの安西水丸さん。
作品やアトリエ風景の中にピーナッツ氏の姿を確認して以来、勝手に親近感を覚え、ますますファンになったものだ。安西さんの緩やかな線で描かれるピーナッツ氏を眺めると、つくづく絵になる紳士だと思うのです。
『ニュースと時報』1986年