Apr 18, 2020

Big Fish


映画「BIG FISH」ではいくつかのFISH TALE(ホラ話)が語られる。
中でも好きなのが沼地のそばに住む魔女の話で、魔女の眼帯の奥の眼を覗くと自分の死ぬ場面が映されるというものだ。
もし自分の死ぬ場面を本当に見てしまったら同時に死ぬタイミングも分かるので便利なのだろうけど、その瞬間を脳裏に抱えたまま生きるのもそれはそれで大変だから、もし沼の魔女に会ったとしても挨拶だけで済ませたいと思う。

物語の中にさらに物語があるのを劇中劇だとか入れ子構造と言うらしい。そして入れ子といえば、やはりマトリョーシカだ。



ボーリングのピンみたいな不思議なシルエットでも坂本龍馬だと分かってしまったこのマトリョーシカは4層構造で、龍馬の他にも3人入っている。
1人ずつ見てみよう。



まずは坂本龍馬。右手を懐に入れたお決まりのポーズと背中には「組あい角に桔梗紋」の家紋。そして近江屋事件の時に言ったという「ほたえな(土佐弁で騒ぐな)」の言葉が書かれている。




次は眼鏡をかけた和装の紳士、背中には「バカヤロー」の文字。吉田茂だ。

と、ここまではすんなり誰だか分かったのだが、あとの2人が分からない。



3人目は派手な赤のジャケットを着た紳士、頭には帽子?なのかサイドとトップで御髪の様子が異なるように見える。足元に目をやると潮を吹く鯨のイラストと「FREEDOM」の文字。左手に持っているものに書かれた文字は「ABC」のように見える。が、これだけでは人物像を絞ることは出来ず、結局困り果ててinstagramで意見を聞いたりしてアメリカのドナルド・トランプ氏が候補に上がったものの、鯨との関連性が分からず結論は出ず。



そしてラストを飾る4番目の男が、この方。
グレーのスーツを着て背中には「DAICHAN」の文字。が、果たして彼が何者なのかまたもや判明せず…。橋本大二郎氏では?との意見もあったが、それも確信は持てないままだ。

何れにせよ第3の男も第4の男もおそらく政治に関連した人物であると思われる。いつか判明することが有ればここに追記したい。

なんともすっきりしないまま彼らは我が家のダッシュボードに今日も並んでいる。
いつの日か彼ら全員の正体を知りたいとは思うがもしこのまま分からなくても、それはそれで良いのかもしれない。そう「BIG FISH」も真実とホラ話が入り混じったままだった。

マトリョーシカと言えば1番小さなものに願い事をかけて重ねるとその願いが叶うそうだ。
ならば世界に蔓延するあのウィルスの終息を切に願って重ねてしまおう、誰もが普通の生活に戻れるように。