Feb 3, 2013

Austrian hat

こんもりと愛らしい横顔。





1903年に創業したオーストリアの
Muhlbauer のフェルト帽。


堅牢そうな容姿だが、実際にかぶってみると
良い具合に頭になじんで、しかもあたたかく
冬場の頼れる相棒である。


緑色のフェルトと羽飾りはオーストリアならではの
チロル帽を連想させ、どこか牧歌的である。
まあるいクラウンと小さなツバの不思議なバランス
も愛嬌がある。


その横顔を眺めているとだんだん生き物のように
見えてきて、時々こっそり動いているのでは
ないだろうかと密かに思っています。


Jan 20, 2013

tiny 09

木の匙。




以前、清澄白河にある
Babaghuriのスプーン展で
見つけたもの。

これに関してはスプーンというより
匙という呼び名の方が相応しい気が・・・。


まるで腹筋運動の途中に止められて
しまったような微妙な姿勢も愛嬌があり、
しかも当の本人は淡々としていて
その表情には貫禄さえ感じられる。




悠然としたその佇まいはどんなものも
受け入れてやろうと言っているかのように
見えるが、実は奇妙な体勢のおかげで
何かの支えなしには自立は厳しい。


いつもは誰かと誰かの間に挟まっていたり、
誰かに寄りかかっているということは、
ここだけの秘密なのです。


Jan 6, 2013

Playing Cards

大掃除をしている時に限って
あれやこれやと気になり、
掃除よりも手を止めて眺めている
時間の方が長くなっている。


今回もっとも進行を妨げたのは
このプレイングカード。





しかけ絵本で有名な英国の
ディーン&サン社によって
1865年に生産されたものの復刻。

そのコミカルな絵柄を見てしまうと
1枚では収まらず、全てのカードを
出して並べたくなる。

そしてその愛嬌のある雰囲気とは
裏腹に「角が丸くない」ところも
気にっている。


カードで新年を占うような事は
出来ませんが、この楽しい絵柄が
よき1年を連れてきてくれそうです。


Dec 24, 2012

Felt

巻物は綿素材を愛用している。
季節ごとに生地の大きさや織り方の
異なるものを選べば年中使うことができ、
デニム同様取り扱いに気を遣う必要のない
ところも気の合う部分である。


しかし今日のように寒さが厳しいと
満を持して登場するものがある。







華奢な見た目に反して冬の強い味方となる
このフェルトストールは、巻いた瞬間から
空気を含み本当にとても温かい。
しかも大判なので肩まで掛けて使うことも
できるのでちょっとした上着代わりにもなる。


唯一の懸念事項はフェルトの特性上、
素材が繊細でいつも以上に気を遣うこと。

何かに引っ掛けないように、
強く引っ張りすぎないようにと
少しの緊張が必要となるが、
冷たい空気とフェルトストール、
この2つに気を引き締められるそんな日も
たまには良いと思います。


Dec 9, 2012

a box

ずっと気になりながらも、
縁のなかったものに出会えると嬉しい。


骨董市で見つけたこの葛籠は
年代等は不明だが、中に貼られた
和紙も外側の漆もとても状態が良く、
おかげで持って帰ったその日から
物入れとして活躍している。





葛籠は本体が竹で出来ており、
とても軽く頑丈で通気性がある。
また柿渋と漆が塗られている為、
防虫と抗菌の効果もあるらしい。


家具がない時代に収納道具として作られ、
その手間と時間をかける製作の過程全てが
デザインと機能性を同時に満たしていることに
改めて驚かされる。



中央に施された家紋は『三つ柏』。

残念ながら我が家とは関係のないものだが、
柏は古来より神聖な木として神事等にも
用いられていたたとのことで、
縁起物(しかも3つ!)が我が家にやってきた
と思うことで良しとしています。



Nov 25, 2012

Enzo Mari

寒くなると毎日のように食卓に
出現するやまぶき色のものがある。





Enzo Mariデザインのル・クルーゼの琺瑯鍋。


この『ママ』が発売されたのは1972年。
40年前のデザインなのに色といいかたちといい、
今見てもとてもとても新しい。

まるくどっしりとしたフォルムから出た直線の
持ち手のバランスも、短かい腕をぎゅっと
伸ばしたようにも見えておもしろい。


もちろん見た目だけでなく鍋としての機能も
十二分で、特に煮込み料理はこの鍋以外では
作る気持ちも薄らいでしまう。


あたたかみのあるこの色のおかげで、料理も
その実力以上に美味しそうな雰囲気を醸し出し、
またこの鍋自体が食卓の景色も引き立てる。

この琺瑯鍋の蓋を開けて、Ruskaのお皿に盛る、
そう考えるだけでお腹がぐうとなりそうです。



Nov 10, 2012

Pirkka

Pirkkaという名のスツール。




フィンランドの建築家でありデザイナーでもある
Ilmari Tapiovaara の作品。


座面と脚の色の違うものがよく見られるが、
これはどちらも着色のないもの。


脚部分の構造がとても美しいが、個人的には
座面中央部分の空間に掌を差し込んで持つ、、
その「運ばれ方」がとても気に入っている。

座面の高さが約32cmとスツールとしては
少々低く、人よりはモノを載せることも多いが、
その分眺める時間も多い。


セカンドハンドなので、年代等の細かいところは不明、
あちこちに染みや傷もあり、前の持ち主宅の飼い犬が
噛んだとみられる歯型も!


そんな傷や染みをいとおしく眺めていると、
これからの傷も楽しみとなります。