Aug 30, 2015

The color of the wind is autumn.

9月を前にずいぶん涼しくなってしまった。

暑い暑いと文句を言う割に、こうもあっさり夏が退陣すると
少し物足りない。

とはいえ、秋を迎えるものだけはちゃっかり用意している。


秋田県の角館町、沢ぐるみの皮で編まれた花器。
なんとも深い造形。

樺細工とイタヤ細工が有名な土地ならではの味わい深さで
既にこれだけでも完成されてしまっているから、
何をいれるべきかが非常に悩ましい所でもある。

予想外に早く姿を現した秋を目の前に、宿題ができてしまった。

ひとまずは思案しながら撫でて、表向きだけでも
その日に備えたいと思います。

Aug 13, 2015

Elephant

我が家で一番多く目にする動物はきっと象 である。
象そのものを飼育してはいないので、正しくは「象の絵柄のもの」
ということだが・・・。


柚木沙弥郎さんのタペストリーはその中でも一番多く
目撃するものである。
小さな玉に乗った象と象使いの間合いがおもしろい。



毎朝目にする象はスウェーデンのSvenskt Tennのもの。
このトレーを使うと質素な朝食も美味しそうに見えるから不思議。
このelefant(スウェーデン語表記)という名のシリーズがとても
好きで財布やカバンも集めていたら、たまたまその2つが重なって
象柄のカバンから象柄の財布を取り出し、店員さんにたいそう凝視
されたものである。
(それ以来カバンと財布の掛け合わせには気を使うようになった)

聞くところによると8月12日はWorld Elephant Dayとのこと。
象に呼ばれた夏の日、というところでしょうか。


Aug 3, 2015

The Three Birds

こうも暑いと何をする気にもなれないが、
棚の整理という単純作業には向いているのかもしれない。
ただひたすらに棚上のものを拭いては並べ、
拭いては並べを繰り返す。

そうこうしていると、これまで気づかなかったモノたちの
共通点などが見えてくる。


メキシコの鳥モノ3点

我が家に偶然集まった同郷の3羽。
並べてみると横顔にどことなく共通点があるような・・・。


後ろ姿も仲良く空を見上げている様にも見えたり。



何やら話し合っているようにも。

と、並べて遊んでいるうちにまた時間が経ってしまい、
結局大部分が手つかずのままである。

が、まだ8月になったばかり。
心配せずとも、残りの棚整理の機会は何度も訪れそうです。



Jul 30, 2015

New Items

朱色が憎いコーヒー缶、ワインレッドが爽やかな角皿、
カラフルな丸い頭の小さな瓶。

achikochiz shop に新しく商品を6点アップしました。
なにとぞ、なにとぞ。




Jul 11, 2015

BRAUN & BROWN

長年引き延ばしていた壁掛け時計問題が
一瞬で解決してしまった。


BRAUN ABK20 TYPE4780
1985年 Dietrich Lubs

縁部分が白、赤、青色は比較的目にする機会はあるが茶色は初見であり、
気がついたらポチッとしていた代物。
Dieter Rams を始め、BRAUNのデザインにはどうにもこうにも
強力な引力がある模様。

文字盤に段差をつけることで、より正確に時刻を知ることが
出来るといういかにもBRAUNらしいデザイン。
中央にある針の軸部分はつまみになっていて、壁に掛けたまま
時刻合わせができるのも特徴。

そぎ落とされたデザインの中にも備わる機能美、思わず無駄に
つまみを回してしまいそうになる気持ちをグッと堪えて配置完了。




横顔がまた美しいのです。

果報は寝て待て、ピン(とくるもの)も寝て待て。


Jun 24, 2015

El sol y las montañas

タペストリー、ポスター、掛け時計etc.
どうやら無意識のうちに『壁もの』を集めている今日この頃。

中でもひときわ強い存在感があるのがメキシコからやってきた
プエブラ州のサン・パブリート(San Pablito)を描いている
板絵である。




サン・パブリートというとメキシコの伝統的手工芸の一つである
樹皮から作る「アマテ紙」が有名。
そのアマテ紙、スペイン帝国征服の際に一切の生産が禁じられたのだが、
山岳地帯のさらに奥深い所にサン・パブリートが位置していたために
監視の目から逃れることができ、伝統的な製法が残されたらしい。

最初はその素朴な画風が楽しくて眺めているだけだったこの板絵であるが、
いろいろ調べるうちに向こう側に見える山々の大きさや限られた土地の
区切られた畑の風景に彼らの生活ぶりもほんの少しだが感じ取れるように
なるから不思議だ。
きちんと額装したいのだけれど、良いのが思いつかないので、
今はとりあえず壁に立てかけている。


絵の上部に描かれた4羽の鳥、前回のフランスからやってきた鳥の絵
同じような箇所に同じ鳥のモチーフであるが、趣は随分異なる。
これは着色忘れなのか、はたまた敢えての無着色なのか?
(結果的に無着色で正解だと思っている)

そこはおおらかなメキシコ人に習ってあまり深くは考えないように
したいと思います。


Jun 7, 2015

Le Mont Fuji et Le Vin

浮世絵にありそうなその表紙絵には縦書きで「不二」とあった。
また横書きのフランス語も同時にその表紙にはあった。


不思議に思ってページを捲ると、そこには更に美しい世界が。





この不思議で美しい本の正体は、フランスのワイン店Nicolasのカタログ。
毎年様々なアーティスよって挿絵が施されていたもので、(挿絵入りのものは
1973年まで作られていたらしい)年代や種類ごとに細分化されたワインの
銘柄が価格と共に掲載されている。

この1950年版カタログの中表紙には、Illustrations de R.Harada とあり、
印とサインからも「原田梨白」という日本人画家によるものだと分かる。
その絵の筆運びや色遣いはどちらかというとイラストに近いような雰囲気であるが、
逆にその柔らかさがフランス語のフォントとの絶妙なバランスを保っている。
どのページも美しく、できる事なら全て掲載したい程。


原田梨白という人物については購入した古書店Books & Thingsの店主も
あれこれ調べ、幾つかの経歴は判明したものの詳しくは分からないとの事。
このカタログを受け継いだ者として、継続調査という宿題ができてしまった。

Nicolasのカタログといえば当店achikochizに素敵な品々を卸してくれている
これまた美しいNicolasカタログのカッサンドル版が掲載されていて、
それをずっと忘れられずにいたのが形を変えて叶ったという事らしい。

65年後の日本で身辺が騒がしくなっている事を原田梨白氏ご本人は
想像できただろうか?
いずれにせよ、このカタログを手にした人を感動させたのは当時も今も
変わらないとは思いますが・・・。