Jan 5, 2014

Blue & White

我が家のあれこれで最も多い柄は縞である。

縦にしろ横にしろ縞柄にはついつい引き寄せられ、
またあちらも好みをご存知のようで
自然と手元に集まってくる。




この縞柄の布は、その跡も見られるように
細く畳んで祭りや神事に使用されていたそうで、
浅黄幕と同じ意味合いのものだと思われる。


浅葱色と白の潔い配色であるが、
所々でかすれてたり、色が滲んでいたりして
人の手を感じることができる。



清々しくて温もりのあるこの布、
1年の始まりに相応しいと思うのです。
 
 

Dec 15, 2013

Ryukyu

先日購入した沖縄の器は
白化粧のみの6寸皿である。




しかまファインアーツにて開催されていた
「琉球 松田米司作陶展 」 で出会ったもの。

今回の作陶展は沖縄の伝統的な技法と
かたちのものを制作されたとのことで
この6寸皿も19世紀の壺屋焼を再現したものだそう。
 
 
 

静かな佇まいであるからこそ、 
その力強さと繊細さがすっと入ってきて、 
ご本人の言葉にあるように沖縄のこころが
かたちに現れたとても美しい器だと思う。
 
 
 


手に取って眺めていると、いつの間にか
前のめりになっていることに気づく。
 
嬉々として器を眺めるのは毎度の事であるが、
この器の場合は頭も心もカラッポになって
ただただ吸い込まれるように見ている。
 
ひとつの色のはずなのに
たくさんの色が見えてくる、
そんな引力のある器なのです。
 
 
 
 

Nov 24, 2013

Mixed nuts

購入する言い訳の一つに
「使う場面が浮かぶ」というのがある。

服ならば手持ちの物にとても合うだとか、
調味料なら料理の味が想像できるとか。


この小皿を見た時に何故だか
ミックスナッツを載せた図が
でーんと浮かんだ。
 
チョコレートでもなく、チーズでもなく、
ミックスナッツ、である。
 

 



というわけで、老松と桶取の
演目が描かれた小皿は我が家に
いらっしゃる事となった。


実行に移してみるとミックスナッツとの
相性は予想以上で、ついつい手が伸びて
お酒も進む。
 
 

どこかコミカルにも見えてしまう登場人物、
彼らを眺めながら物語を勝手に創作するのも、
更にお酒を美味しくする手なのです。
 
 

Nov 10, 2013

Monsieur Hulot

衣替えをする。

夏前に収納した上着をまたひっぱり出す。

少しの休みしかなかったけれど、 
再びよろしくお願いしますと声をかけながら。
 




この Johanna Gullichsen の上着は、
かれこれ15年近く着ているけれど、
驚くほどに生地がへたれていない。
 

ソファの張り地や鞄にも使用されているので
当然といえば当然ではあるが、
決して優しくはなかった扱いを考えると
感心せずにはいられない。
 
 
 
こうやって吊り下げていると、
ジャック・タチ演じるユロ叔父さんが
着ていそうに見えて楽しいので、
いつもこの掛け方になってしまう。
 

存在感があるだけに、昔はこの上着に
合わせて服を選んでいたけど、
今はそんな事を考えなくてもなんとなく
サマになってきた(ような気がする)ので、
なんだかそれが少し嬉しいのです。
 
 

Oct 14, 2013

104

1972年に発行された「世界の民芸」は
浜田庄司、芹沢銈介、外村吉之介の3氏が
週刊朝日誌上において、手持ちの海外民芸品
(時には感心した柳宗理など友人の収集品も)を
それぞれが選び、解説した104点を一冊に
まとめたものである。




選ばれた民芸品の素晴らしさは勿論、その解説文から
3氏それぞれの価値観や物に対する愛情、 
人柄も感じ取れる気がして、ページをめくっては
感嘆したり、共感したりと毎回見る度いそがしい。
たとえば芹沢銈介が選んだイランのソックス


この解説の一文には
「試しにはいてみると足先がすっぽり模様に
つつまれるたのしさ、
その感触と暖かさは、ただ材質からだけでの
ものでない格別なものがある。」
というあたたかい言葉が添えられている。
104点の様々な国の様々なもの、
迫力ある写真を見ながらそれぞれの国に
思いを馳せるだけでもとても楽しい。
また芹沢銈介の装幀も素晴らしく、
表紙を外した姿も美しいのが
ものに対する著者たちの
姿勢のようにも思える。

繰り返し読んでいるあとがき
 「物を見ること持つこと」
には大切な言葉や考えが沢山詰まっていて、
自分にとっては地図のような存在。
なので、この「世界の民芸」は
いつでも手に取れる場所にある
無くてはならない本なのです。

Sep 27, 2013

Tipei 03


台北の眺めはおもしろい。


ある通りには、懐かしいような見たことのあるような、
そんな賑やかな光景があり。








ある通りには新しいと古いがごっちゃになってて、
まるで映画で見たような風景がある。




街路樹は躍動感のある佇まいで、
今にも動き出しそうに見える。




そんな街の裏通りには、外の喧騒から切り取られたような
心地よい茶藝店がある。




そこでは美しい皿や茶葉入れに出会い、




郊外の陶器街では鮮やかな茶器にも出会えた。




いろんな表情を持つのは街も器も同じ。


台北の眺めはおもしろい。


Sep 7, 2013

Taipei 02

台北に行ったらスタンドカラーがまた増えてしまった。

台湾通の友人に鄭惠中さんのアトリエを教えて
もらっていたので、それは当然の結果とも言える。



狭い路地に面した鄭惠中さんのアトリエは
間口に比べて奥行のある、京町屋のような建物。
案内された2階と3階は、書庫のように棚が並び、
そこにサイズごとに分けられた服が、所狭しと
置かれている。
最初はその物量に圧倒されたが、次にそれらが
全て違う色であることに気付いて一層驚く。


まるでグラデーション見本のような色の種類、
更にサイズも加わると選択肢はかなり拡がってしまうが、
その中から好みのものを探し出す作業がこれまた楽しい。
 
広げて、着て、眺めて、また広げてを繰り返し、
今回は2枚のシャツと布を持って帰ってきた。


その着心地は軽くてとても肌触りが良い。
ゆとりのあるシルエットも風が通り易く、
湿度の高いこの土地の気候に適している。
また素材が柔らかいので羽織るにも、
重ねるにもおさまりが良いので、とにかく
着ていて心地が良い。

持ち帰った2着が既に手放せないものと
なった今、次回はあの型をあの色でと、
早くも予習に余念がありません。